論文の今後

研究者といったら「論文を書く人」のことです。

論文を書かなければ、研究者として生きていけないので、論文を書かなければ研究者とはいえないでしょう。

 

さて、おそらく20年位前から、インターネットが急速に普及してきて、いまでは当たり前のように使われています。

このインターネットの普及でテレビ、新聞、雑誌、書籍など多くのメディアに影響を及ぼしています。

このインターネットは今後、論文にも影響するのか?ということは研究者にとって興味深い問題です。

 

この問題について考えるために、論文の存在意義を考えるべきでしょう。

まず、論文の機能としては

  1. 研究成果を社会へ示す
  2. 論文の質を評価する
  3. 論文の体裁を整える

といった点でしょう。

 

1は書いたとおりで、研究成果を発表するために論文があります。

 

2については、雑誌のレベルで研究の質を評価するという機能です。

例えば、Nature、Cell、Scienceにのれば、質が高い研究とされます。

当然、質が高い研究は多くの研究者が読む際の指標にできます。

 

3については、論文を査読する過程で、論文の微妙な間違いを修正する機能です。

論文は査読という過程を通して多くの意見をもらい、再実験を行います。

この査読というプロセスにより、論文の不足を修正するということができます。

 

以上の機能をインターネットで実現できるか考えます。

まず、1と2については、ネット上で可能でしょう。

研究をネット上で発表し、その研究に対して「いいね」ボタンをつければOKです。

研究の質が高ければ、「いいね」が多く押されます。

(スパムを仕掛ける研究者がでそうですが、それはないものとしています)

 

ただ、3に関しては、一見するとネットで公開するだけでは難しいと思うでしょう。

だれを査読者にするかもそうですし、論文の体裁をチェックする人も必要です。

でも、情報処理技術を使えば、論文の文章から自動で査読者を割り当てることも可能でしょう。

最終的に論文はどうなるかを予想

最終的には今後、論文は以下のようになると予想しています。

  1. 論文の文章から自動で査読者を決める(もしくは自分で決める)
  2. 査読者がチェックする
  3. 査読結果に応答してOKがでたら論文をネットにアップする

 

もちろん、査読者が認めないということがあると思います。

そのときは、査読者を変更して、再びチェックしてもらいます。

査読者からOKをもらったら、その論文に査読者の名前をのせるようにします。

 

こうすることで、だれが査読したかがわかるので、自然と査読者のランキングのようなものもできるでしょう。

その結果、あの査読者がOKを出したからこの論文は信頼できるとなるはずです。

これは論文の質のチェックの役割もはたすことができます。

 

果たして、この予想が当たるかは100年後にはわかるでしょう。

著者:安井 真人(やすい まさと)