面白い論文を簡単に探せるサービスFaculty of 1000

研究者は実験に一番時間を投資すべきだと私は考えている。しかし、研究テーマを考察する際はどうしても最先端でどのような技術があり研究がなされているかを知っておくことは有意義である。そのため、いかに効率よく最先端の研究を頭に叩き込むかが重要となる。最近、論文インプットの効率化を模索していて、Faculty of 1000というサービスに目がいった。ここでは、Faculty of 1000というサービス内容について紹介する。

マイナー雑誌に良い研究が埋もれている

近年、技術革新により人が暇になったせいか、科学が役に立つことがわかったせいか、科学研究に対する投資が急速に進んでいる。それに比例して論文の数も急速に増加してきた。その結果、もはやすべての論文について目を通すことは不可能な状態になっている。

有名な論文誌であるNature,Cell,Scienceあたりを読めばいいのではと思われる方も多いだろう。しかし、これらの論文だけ読むのでは不十分である。これら有名誌の内容はたしかにすばらしいが、内容が一般向けになりがちである。そのため、有名雑誌だけでは自分の専門における研究の情報が埋もれてしまう

有名誌に掲載されるには、ある程度の知名度が必要である。知名度がないと論文を書いても誰も信用してくれない。内容が凄ければなおさら信用されない。結果、マイナーな論文の掲載となる。論文のレベルを上げていき、徐々に信用を上げた結果、有名誌への掲載にこぎつけることが可能となるのだ。

以上のように有名誌では、信用の低い優秀な科学者が発表した研究結果が掲載されない傾向に陥りやすい。この埋もれた論文を拾い上げ、紹介してくれるサービスがFaculty of 1000というわけだ。

Faculty of 1000とは

Faculty of 1000は各分野における専門家が論文を読み、おすすめできる論文をコメントつきで紹介してくれるサービスである。分野は主に医学と生物学に分かれている。そのため、これら以外の分野に関してはFaculty of 1000は使用できないので注意しよう。あくまで生物学系の論文についてである。

機能についてだが、後で読もうと思う論文を記憶することができる。また、自分の分野の専門家をフォローすることで、フォローした専門家の紹介する論文を知ることができる。

スマホ用アプリもあるが、機能はいまいちである。タイムラインやフォロー機能があると助かるのだが、ただ検索と専門家のチェックくらいしかできない(2016年2月現在)。スマホでタップしたら論文が読めるくらいまでいくと非常に使い勝手のよいサービスになると期待している。

最後に

Faculty of 1000は論文を探すだけでなく、論文の評価にも使用できそうである。将来的には科学者の評価もFaculty of 1000のような方法で行われるようになるとわたしは予想している。誰も読まない論文を書いても全く意味がない。多くの人が読んで面白かったという論文を書きたいものである。

>>Faculty of 1000

著者:安井 真人(やすい まさと)